秋一郎「I have a dream」


雀師のカウンセラー


とある場所に、雀師ばかりが集まる居酒屋があるという。
そこでは、もちろん酒が提供される。しかし、真の魅力はその店の店主にある。

大沼秋一郎、御年72歳。現役時代は無類の守備率を誇ったスタープレイヤー、
現在も、シニアリーグでトップクラスの実力を見せる雀師である。

店の始まりは、以前彼が、とある雀師の人生相談を引き受けた時に遡る・・・

『もっと強くなりたい』

そんなありきたりな相談だったという。
そんな相談に大沼は、

『強くなりたい、そう思うのはてめぇが、自分は強いと思ってる証拠さぁ』

『強い奴ほど、自分が弱いと思いこんでるもんだ。
 言っとくが、俺からすりゃあ、てめぇなんざ、そこいらの雑魚と一緒さね』

そう答えたと言う。
その後、その雀師は数年間負けを繰り返した。
しかし、ある年、シーズンを無敗優勝でかざったという。
ヒーロインタビューで

『自分は弱いから、全力、それ以上の力で挑めた』

『それを教えてくれたのは、心の師、大沼さんです。
                    本当に感謝しています。』

そう答えて以来、大沼に人生相談のアポが相次いだ。
ひとりづつ対応するのが面倒くさくなったらしい。大沼は、居酒屋を開店、
そして、連日盛況を修め、大沼の負担も大きくなってきた、
待ち時間も増え、その暇に麻雀を打ち始めた頃・・・・・・
 『麻雀を打って、一番強い奴がマスターに相談できるようにしよう。』

客の一人が、そう提案したらしい。
その場には、彼よりも 強い打ち手が沢山いた。
しかし、客はこういった、

『本当に相談したいなら、誰にも負けないはずだ』

そんな客の意気込みに賛同した客達は、こんなルールを設けた。
【週に一回、麻雀のトーナメントを行い、決勝まで勝ち上がった4人が相談できる】
という、単純なルールだ。順当にいけば、強い打ち手が勝つ・・・・のだが、
提案した客の言った通り、【本当に相談したい人】が勝って行った。
それは、プロのリーグ戦であったら大波乱であったかもしれない。


・・・・・そして、現在、

「お、それロンねー、18000。」

「なぁッ!そんなんねーよ・・・・・」

今なお、連日大盛況。
シニアに転向したため、大沼も暇になってきたのか、たまに、
【プチ人生相談】なるものを道楽がてらしているのだが、
それでも客達は、トーナメントで勝つことを望んだ。
今日は、決勝の日、勝ち上がった4人が相談に来たようだ。

秋一郎「・・・・どうしたよ?おめェサン」

咏「いやー・・・まいっちゃたんだよねぃ」

一見、学生に見えなくもない小柄な女性・・・
三尋木咏、現在の女子プロでは、トップクラスの成績。
圧倒的な火力を持ち、日本代表の先鋒も務める。
そんな彼女は、どんな悩みを持ちこんできたのだろうか、

咏「いやねー、最近何かって言うと小鍛治さんと対戦させられるっていうか・・・」

咏「こう、新旧女王対決!!みたいな企画が流行ってるみたいなんよねー」

秋一郎「いいことじゃぁねェか、実力が認められて」

咏「あたしを女王とか呼んでくれるのは嬉しいけどさー」

咏「流石に、【悪魔】とか呼ばれてた小鍛治さんと並べられるとねー」

咏「つか、あの人まだ若いし、私と3歳しかかわらんし」

咏「小鍛治さんも、旧ってのを気にしてるのか、本気で潰しにかかってくるし・・・」

秋一郎「ふん、要は、超強ェ奴と比べられた挙句、本人からもキツい仕打ち、」

秋一郎「それがやってられねェってのかい?」

咏「まぁ、要約するとそんな感じだねぃ」

秋一郎「おめェサン、見かけによらず弱虫だなァ」

秋一郎「自分じゃ敵わねェ相手を前に、逃げしか考えちゃァいねェたあ」

咏「いや、逃げたい訳じゃなくて・・・連戦はいやってだけで・・・」

秋一郎「変わらねェよ・・・そりゃあ逃げってもんさ」

秋一郎「俺なら、逆に、その連戦で学べるモン、学べるだけ学ばしてもらうさァ」

秋一郎「相手が【悪魔】だの【魔王】だの恐ろしいモンなら、なおさらよォ」

秋一郎「先ずは考えてみなァ・・・それでもやっぱり嫌ってンなら」

秋一郎「俺が根回しかけてやるからよォ」

咏「学ぶ・・・・か、確かに、その発想はなかったかもしれないねぃ」

咏「あんなの学べるかわかんねーけど、やれるだけやってみるわー」

咏「あんがとねー大沼のおっさん」

秋一郎「礼はいらねェさ、あと、おっさんはやめてくれ・・・」

咏「アハハ、じゃ、また来るわー」

ガララッ←入口が閉まる音

【強い人と戦いたくない】
今回の悩み、一人目はそんな悩みだった。

秋一郎「・・・・・・・酒、出すの忘れてた・・・・」

そんなところも大沼の魅力だろう。
さて、二人目が来たようだ。

晴絵「あ、大沼さん、今日はよろしくお願いします。」

秋一郎「おう、今日はどうしたィ?」

赤い髪のスタイルの良い女性。
赤土晴絵、現在は一教師の身であるが、社会人時代は、プロも顔負けの活躍、
しかし、ピンチに弱いらしい。それはあの【悪魔】が原因だとか・・・

晴絵「えと、まだトラウマが克服できないと、いうか・・・」

晴絵「私の生徒が頑張ってくれて、準決勝や決勝への怖さはなくなったんですが、」

晴絵「小鍛治健夜への恐怖は消えてなくて・・・」

晴絵「インターハイの準決勝が怖くて見返せないんです・・・」

秋一郎「あんたもか・・・小鍛治は何をしたらこうなるんだィ?」

晴絵「いえ、あの人は、ただ、打ってるだけだと思うんです。」

晴絵「ただ、私がトラウマにもっちゃってるだけで・・・」

秋一郎「・・・・詳しい事情は知らねェ、だがな・・・」

秋一郎「長ェ麻雀人生、たった一回の対局に縛られてちゃあ渡れねェよ」

秋一郎「忘れちまいなァ・・・とびきりキツイのをくれてやらァ・・・」

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森伊蔵
幻の焼酎といわれる。激レア。
鼻につく芋臭さと、深い味が特徴。普通割りがいい
芋焼酎に慣れてないとトラウマを持つかもしれない独特な香りがする。

晴絵「ッ!・・・これは・・・・・」

秋一郎「ウチに置いてある酒でも、特別で強い酒だ・・・・」

秋一郎「そいつが飲めりゃあ、トラウマなんざ忘れるさァ・・・」

晴絵「強くて・・・・・特別・・・・・」

秋一郎「あァ、飲み干しちまいなァ」

そんな感じで、この悩みも解決した大沼。
彼は、その悩みに最適な酒がわかるという。
しかし、この店には芋焼酎しかおいてないらしい。
3人目の相談者が来たようだ。

靖子「こんばんは」

秋一郎「おう、こんばんは」

長身の女性だ。
藤田靖子。トッププロの一人であり、玄人好みの打ち方で人気を博す。
また、プロ麻雀チップスでは、その当たりやすさから、苦情がくることも・・・
そんな彼女の悩みもまた、【あの人】絡みらしい。

靖子「かぶるんです」

秋一郎「は?」

靖子「だから、小鍛治プロと前髪が似てるんです。」

秋一郎「それが、なんで悩みなんだァ?」

靖子「いやー、小鍛治プロ、あの強さだから、」

靖子「巷じゃ【悪魔】とか【鬼畜】って言われてるんですが」

靖子「そのせいか、前髪を短くカットした髪型を【悪魔ヘアー】とか言うらしくて・・・」

靖子「私に至っては、なんか角みたいなのまであって・・・・」

靖子「【プロ麻雀チップスの悪魔】とかいわれてて・・・・」

靖子「私もまだまだ若いです・・・・・正直、辛いです」

秋一郎「ふん、ホンっトに若けェな・・・・」

秋一郎「見た目でバカにされたァ?あまつさえ髪型で?」

秋一郎「それがどうしたってんだィ」

秋一郎「てめェも、嫌なら髪型を変えりゃあいい、」

秋一郎「それをしねェってこたァ、その髪型が気に入ってんだろ?」

秋一郎「それでいい。周りなんて気にすんなィ」

秋一郎「てめェは、ちっとスッキリさせよォか・・・・」

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青とんぼ
芋焼酎でありながら、スッキリした味わいと、香り。
芋焼酎は飲み慣れない人にオススメ
サイダー割がおいしい。瓶が綺麗なので贈り物にも。

靖子「これは・・・・カクテルですか?」

秋一郎「いやァ、焼酎だよ、それも芋のなァ・・・・」

秋一郎「解るか?芋焼酎は飲みにくいだのぬかす奴がいるが、」

秋一郎「大事なのは中身でェ・・・・噂なんザどォでもいいんだよォ・・・・・」

秋一郎「見た目気にするより、中身磨きやがれェ・・・」

靖子「・・・・・・はい。ありがとうございましたッ!」

秋一郎「まァ、前髪のばしてもお前さんは別嬪になりそォだ。」

秋一郎「好きなよォにすりゃあいい・・・・」

そういって、笑みを浮かべる大沼。
孫に助言をあたえるような感覚なのだろうか・・・・
さて、最後の相談者は、雀師の悩みの種【あの人】だ
大沼は彼女の悩みをどう解決するのか・・・・

健夜「あ、大沼さん、今日はよろしくお願いしますね。」

秋一郎「おォ、おめえサンか・・・・・」

秋一郎「こうして会うのは初めてかァ?」

秋一郎「まぁいい、悩みは「あの、結婚できな」

秋一郎「その前にコレでものみなァ」

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有名な「魔王」の上位。けっこうレア。
ロックで割ると、大魔王の攻撃のようにガツンと一発くる。

秋一郎「あんたにピッタリだと思うんだが・・・・・で、結婚できない・だったか?」

健夜「みんなが【大魔王】とか【悪魔】とか【ラスボス】って言うのが辛いです。」

秋一郎「・・・・・・そんだけ強ェってこたァ、いいことじゃあねェか」

健夜「強さより、いいイメージと旦那さんが欲しいです(本音)」

秋一郎「・・・・・・孫、紹介してやる・・・・」

時には、こんな強引な解決方法もあるだろう。
この先は彼女次第だ。

最後に、大沼に充てたメッセージが・・・・・・
来ていない・・・・・・
理由は【比較的にいつも会ってる】とのことだ。




雀師達の心を癒す、大沼と酒。
彼によってこの先も多くの、雀師が心を救われ、世に出、
また、華々しい功績を作っていくのだろう。


カンッ!!









ということで、書け麻お題「や、やつは悪魔か・・・・・」だったんですが、
正直反省しています(もう悪魔関係ないじゃん・・・・・)
ただの芋焼酎紹介になった気がしないでもない。
ちなみに、森伊蔵に興味を持ったけど高くて手が出ない!!って方にお勧めなのが
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この八千代伝。鹿児島空港や霧島に売ってるのですが、
森伊蔵と同じ酒蔵さんが作っていて、味も似てます。
比較的安価なので、オススメですね。

話がそれましたね。大沼プロは芋焼酎マニアだと勝手に思い込んでます。
今回の記事は、「夢の扉」という番組のパロディ的なものなんですが、
いかがでしたでしょう?
大沼プロの口調がヘンなのは仕様です。
文章力がないのも仕様ですので悪しからず。

最後に、
咲-Saki-あんま関係なくて
本当にすみませんでした!!


今回はこのへんで・・・
それでは~